M.I
2019年入社
スポーツファーマシスト
 

先輩の声

母校の大学冊子に掲載

「学生向け談話会を通して気付いたこと」  

インターハート株式会社 Y.N
Y.Nと申します。令和という元号になって早6年目。改元された年に社会人1年目を迎えたので、私自身も社会人7年目に差し掛かろうとしております。学生時代に医学部薬理学講座に所属し、そのご縁から、現昭和医科大学薬学部同窓会長である稲垣雅彦会長が経営されているインターハート株式会社のあやみ薬局にて薬剤師として従事しております。結婚出産を経て、今現在は第2子の育児休暇を取得後復帰いたしました。
 
日々、子育てに奮闘しながら薬学知識が忘却の彼方とならぬよう、オンラインや社内の勉強会を活用するとともに、スキルアップのためにスポーツファーマシストの資格取得し現在に至っております。
 
今年の1月、大学キャリア支援室主催の学生向け談話会で、「調剤薬局での働き方」をテーマに講演をさせていただきました。私が所属しているあやみ薬局ではグッドデザイン賞を受賞された建築家が設計・施工されているため、カフェと間違えられて人が入ってくるくらい洗練されたデザインの薬局です。もちろん、洗練されているのは建物だけでなく、後述するように業務内容にも力をいれております。
あやみ薬局では、外来と並行して在宅訪問を年間約3,000件行なっています。その中でも、在宅外来共に一番連携させていただいているのが、在宅療養支援病院であるクローバーホスピタルです。このクローバーホスピタルでは、昭和医科大学出身の医師も多く在籍しているため、あやみ薬局の社員が往診の同行や処方提案、減薬の提案を行うことだけに留まることなく、ミニ昭和としてリスクマネジメント学会での共同発表や市民講座なども一緒に講演させていただいております。また、あやみ薬局では多くの個人在宅訪問を行っていることから全国でまだ数パーセントしか認定されていない地域連携薬局の認定を取得しております。
 
もともと外来で通ってくださっていた患者さまの足が悪くなり、今までと同じかかりつけ薬剤師がお家まで行って薬の管理を行うという、外来から在宅への切り替えの流れは弊社では珍しいことではないです。そのため、患者さまに寄り添った、いわゆる地域の「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」になれているのではないでしょうか。弊社のビジョンは、「心に響く薬局づくり、心動かす服薬指導を目指して」です。このビジョンを実現できるように、弊社ではダブルライセンス、トリプルライセンスと日々勉強をしている薬剤師が多く、あやみ薬局に限らずインターハート株式会社の全店舗で、数多くの個人在宅や丁寧な服薬指導を行う薬局になっております。より地域の「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」としての役割が大きくなっており、日々薬剤師として患者様の役に立てていると感じております。
 
前述の1月の学生向け談話会は、2年生から5年生までの幅広い方が参加してくださり、漠然とした薬剤師像を思い浮かべていた学生には調剤薬局の薬剤師像が、また就活中の学生には、弊社のような小規模でも地域密着型薬局の特徴を知っていただくことができたと自負しております。病院薬剤師を目指している学生も、長い人生で調剤薬局での活躍も考える方も多くいると思います。
 
自分が求める薬剤師像を叶える薬局に出会うのは容易ではないですが、私のように出会ったとき仕事が楽しくてたまらなくなるということを学生たちに伝わっていたらいいなと思います。
また今回は、弊社以外のほか2社の方からも話を聴く機会をいただきました。どちらも昭和医科大学同窓生が経営されている薬局でしたので、昭和医科大学の至誠一貫を軸に経営されているのが見受けられました。どの演者も自分が働いている薬局での仕事が楽しく充実しており、そしてそこで働いていることへの誇りが感じられました。
 
薬剤師だけではないですが、仕事をするうえで必ず大事になってくるのは人とのご縁だと私は考えております。これからの薬剤師は、さまざまな医療の形に対応すべく知識を深めることももちろん大事だと思いますが、それだけでなく現代ではIT技術の発達で希薄になりつつある人との関わりに密に接した対面業務がより重要視されていくことだと、日々の薬剤師業務を通じて実感しております。
私の場合は研究室を通して、私が目指す薬剤師像を叶えられる、人との縁を大事にするこの「あやみ薬局」とのご縁をいただきましたが、皆様が目指す薬剤師像やどこで良縁を得るかはその人によって異なると思います。皆様が自身のなりたい薬剤師となれるような良い縁を得られることを願っております。私も現状に甘んじることはなく、人との関わりを通して縁というものを大切にしながら、質の高い薬学管理を人々に与えられるよう、今後も日々精進していきたいです。